百貨店もテーマパーク化!? ”西武渋谷店”の5つの【ベネフィットマーケティング】
西武渋谷店が改装して、増収しとる
こにゃにゃちわ~
きみは渋谷はよう行くか?
百貨店もいろいろあるけど、古くなってきてるとこも多い。
やから、そういうとこは改装するんやな。
西武渋谷店もそうや。
今の時代、衣料品っちゅうのは、めちゃ厳しい。
トントンでも難しいところや。
そんななかでも、ここは増収しとる。
普通やない戦略が、功を奏したみたいやで。
なにをしたんやろか?
テーマは「アート」の体験型へ
同店がテーマとする「アート」をより強く打ち出せる売り場へと変身を遂げ、店に来る楽しさを再び演出できるようになった。リアルは足を運んでなんぼや。
日経MJ 2016/2/17 P.9
モノを買うだけやったら、スマホでできる。
スマホやったら、電車の中でも、ベッドの上でも、どこでも買えるからな。
せやったら、リアルな店舗の価値ってなんなんやろか?
それは、足を運んでまで行きたくなるようなワクワク感なんや。
コト消費やな。
モノよりコトにシフトすることで、リアルでしか体験できないベネフィットが出てくるんや。
具体的にはどうしたんやろか?
”西武渋谷店”の5つの【ベネフィットマーケティング】
1.けん引役は婦人服の「コンポラックス」
けん引役となっているのが最先端のトレンドを提案する婦人服の「コンポラックス」。服だけやったらあかん。
「店を回る楽しさを強めなければ安定成長はない」
同3階の婦人服売り場では「遊園地」、B館5階の紳士服売り場では「博物館」をイメージした売り場作りに取り組んだ
日経MJ 2016/2/17 P.9
来たくなる楽しみが必要なんや。
どうしたらそんな楽しさが演出できるやろか?
それは、「テーマパーク化」や。
フロアごとに、演出を変えて、テーマパークみたいにしたんや。
それって、ネットでは味わえへんことやろ?
これくらい抜本的な改装がないと、今はネットにリアルが負けてしまうんやで。
2.定期的に売り場の雰囲気を変える
コンポラックスでは、定期的に売り場の雰囲気を変えたりディズニーランドも、季節によって雰囲気を変えとるやろ?
日経MJ 2016/2/17 P.9
テーマパークは、飽きへんような工夫が必要なんや。
季節でも、イベントでも、アイデア次第。
いつ来ても、なんか新鮮やなって思わせられへんと、結局は落ちていくで。
テーマパークの雰囲気づくりや。
3.ギャラリーみたいな楽しさを演出
アート作品を並べたりして「売り場にいる楽しさ」を演出する。ギャラリーに足を運んだような楽しさが来店客の支持を集め、売り上げにつながる。早く、安く、効率的に服を買いに来たんやない。
日経MJ 2016/2/17 P.9
そんなんはネットでできる。
リアルは体験や。
それには、不思議の国で迷子になるような感覚もおもろい。
前の記事の、東急プラザ銀座も、そんな戦略やったな?
服を買いに来たんか、アートを楽しみに来たんか。
そんなんはどっちでもええんや。
どんな体験が提供できてるか。
どんなリアルなベネフィットが提供できてるか。
それが、重要なんやわ。
4.アートとファッションの相乗効果
秋にはムートンコートの売り場に羊のアート作品を配置。ファッションはそもそもアートとの相性がええ。
前年の2.5倍の販売実績をたたき出した。
日経MJ 2016/2/17 P.9
パリコレなんか、アートそのものや。
やったら、季節とともに、アート作品をいれかえてもええやろ。
ほんで、商品とリンクさせたらええんや。
オシャレな映画みてて、その中に出てくる食器とか欲しくなったことないか?
それと同じなんや。
モノを買おうと思うんやない。
その空気感、雰囲気、体験した思い出を買おうと思うんや。
これこそが、コト消費やで。
アートで感じてもらう。
テーマパークを楽しんでもらう。
その思い出とともに、商品も買ってもらうんや。
どうや、ディズニーランドと同じ構造やろ?
5.SNS拡散で20代も獲得
SNSの拡散を通じ、20代の若い顧客など新客獲得にも弾みがついてきた。アートはフォトジェニックや。
日経MJ 2016/2/17 P.9
そもそもそういうもんやからな。
フォトジェニックやと、インスタにあげたくなる。
誰かに教えたくなる。
うまいラーメン屋見つけたら、友達に教えたくなるやろ?
それと同じなんや。
そういう意味でも、アートを主軸にすえたんはよかったな。
今は、広告費ゼロでSNSのみで売る店舗もあるくらいや。
SNS拡散は、めちゃ重要やねんで。
改装を機に、覚悟を決めた
篁富夫西武渋谷店長も「不安だったがうまくいった」と改装の効果を笑顔で振り返る。今までのとおりやってたら、売り上げも今までのままや。
改装が固定客を取り戻す大きな一歩になった
日経MJ 2016/2/17 P.9
抜本的に変えないと、先には進まれへんのや。
それには覚悟がいるんやな。
そこで、顧客志向や。
顧客のベネフィットを追求するんや。
リアルな店舗にできることは、なにか。
やらなあかんことは、なにか。
それを考えると、やるべきことは自ずと決まってくる。
ベネフィットを考えるんや。
リアルで体験したくなるベネフィット、提供できてるか?
きみの商売やったら、どうや?ほんまにベネフィットを提供できてるか?
一回しっかり考えてみるんや。
商売はどんどん厳しくなってきてる。
昔ながらの商売は、特にそうや。
衣料品販売も、きつい。
そんなとき、どうすればええんか。
それは、ベネフィットを考えることや。
顧客にとってのベネフィットってなんなんか。
他社を使わないで、自社を使ってくれる理由はなんなんか。
そこから、じっくり考えなおすんやで。
常に原点回帰。
商売の鉄則や。
そんなベネフィットについて、詳しく書いてある本がある。
ここにおいとくで。
「顧客はドリルを買ってるんやない!穴を買ってるんや!」
っちゅう言葉にピンとくるなら、読んだほうがええで。
ベネフィットは、ぱっと見ではわからんことが多い。
この本にそって、考えれば、顧客のベネフィットが見えてくるようになってる。
通勤電車でも読めるくらいの、わかりやすい本や。
オススメやで。
正論をいう無職でした!
ほななー。