Tシャツ買って社会貢献!? ”STEERS(ステアーズ)”の5つの【ベネフィットマーケティング】
Tシャツでクラウドファンディング
こにゃにゃちわ~
無職やで!
きみは、好きなバンドのTシャツ持ってへんか?
ライブに行った記念とかで、よう買ったりするやろ。
あれって、着るたびにライブの思い出をよみがえらせてくれる。
着てると、まわりにもそのアーティストが好きやっていう、意思表示にもなるわな。
Tシャツって、結構いろんな効能を持ってるんや。
そんなTシャツの効果に目をつけた事業がある。
”STEERS(ステアーズ)”や。
クラウドファンディングみたいに、出資するんやけど、お金出す代わりにTシャツを買うんや。
おもろいやろ。
どんな戦略なんやろか?
エピソードを語って、出資してもらう
売る目的や販売に至った経緯を伝えて予約を募る。ただのクラウドファンディングやない。
ストーリー共感型の電子商取引(EC)サイトとして若者にアピールする。
日経MJ 2016/3/2 P.6
Tシャツで出資するんや。
Tシャツにはメッセージが入っとる。
いわば歩く広告塔や。
自分のアイデンティティの表示でもある。
ほんで、Tシャツのおもろいところは、価格や。
そのメッセージ性によって、ただのコットン生地でも、えらい値段がつけられるんや。
クラウドファンディングでも、Tシャツっちゅうギミックをかますことで、ええことがいっぱいあるんやで。
”STEERS(ステアーズ)”の5つの【ベネフィットマーケティング】
1.売る目的や経緯を説明する
企画者はTシャツを売る目的や経緯をネット上で説明する。Tシャツの値段をエピソードの付加価値に求めたわけや。
ストーリーに共感し、その証としてTシャツを受け取る
日経MJ 2016/3/2 P.6
デザインも、もちろんカッコイイほうがええ。
やけど、それよりも、その社会貢献やエピソードに共感する。
その共感を、値段に転化したんやな。
いわばTシャツは、メッセージのキャンバスなんや。
そのキャンバスに、自分が共感できるんやったら、払いましょうっちゅうことや。
Tシャツじたいを売っとるんやない。
エピソードを売っとるんやで。
2.販売価格と原価の差が収益
1枚あたりの原価は1750円以上で、販売価格と原価の差額が企画者の収益となる。直接の出資でも、寄付でもない。
日経MJ 2016/3/2 P.6
Tシャツっちゅう媒体を介してるんや。
顧客の手元には、物質として着れるTシャツが残る。
出資をもらいたい方は、その差額を受け取れる。
Tシャツをつくってる企業は、Tシャツ販売で利益を出せる。
なかなかええかんじの商売やな。
3.受注生産やから在庫リスクもない
最大30日間予約を受け付け、5枚以上で販売できる。三方良しっちゅうところや。
受注生産のため在庫リスクもない。
日経MJ 2016/3/2 P.6
受注生産がミソやな。
在庫をかかえると、難しくなる。
やけど、ECのええところは、注文を受けてから作れるところや。
店頭にもださへんねんから、倉庫もいらん。
機敏に事業ができるんやな。
4.出資する抵抗感が薄れる
Tシャツを受け取る方がお金を払う抵抗感が薄れるTシャツ買って応援する。
日経MJ 2016/3/2 P.6
これって、スポーツ観戦やライブでもふつうにやってることや。
物販を買うことで、記念にするのと、応援するのと、両方できるわけやな。
そら馴染みのないクラウドファンディングより、やりやすいで。
ほんで、それを着ることで、応援の実感も得られるんや。
ハードルが低いっちゅうことやな。
5.承認欲求も満たされる
若者の「Tシャツを着て善人に見られたいという承認欲求も満たせる」(同社の吉川保男社長)。こんなこと言ってええんやろか・・・・・・。
日経MJ 2016/3/2 P.6
ちょっとびっくりしたけど、まあ、そのとおりやな。
物質としてTシャツがもらえる。
そのTシャツを着て、街を歩ける。
自分が取り組んでる社会貢献を、アピールできるわけやな。
それは承認欲求を満たすもんになるやろ。
チームTシャツとよう似てるかもしれんな。
共感型ECはハイブリッド
共感型ECはクラウドファンディングとドロップシッピングのハイブリッドデザインだけでもない。
日経MJ 2016/3/2 P.6
出資をつのるだけでもない。
あくまでTシャツを買うっちゅう行為がそこにあるだけや。
せやけど、求めるところは一緒。
ようは、出資方法の多様化やな。
今は、ネットの時代や。
多種多様なエピソードがあふれてる。
そこには、ものづくりであったり、社会貢献であったり、イベントプロジェクトであったり。
共感できる対象がたくさんあるんや。
そこで見つけたもんに、出資する。
仲間に入れてもらう。
そういうベネフィットを見たすサービスが、どんどん生まれてるんやな。
モノの最高の付加価値は「エピソード」や。
それをうまいこと使ってるわけや。
きみはエピソードを売ってるか?
Tシャツを買ってるんやないんや。その背景にある「エピソード」を買ってるんや。
「共感」っちゅうベネフィットやで。
きみの商品にも、その背景があるはずや。
必死に開発したエピソード。
創業者の熱い想い。
どんな人に喜んでもらおうか考えて売ってるっちゅうエピソード。
モノっちゅうのは、バックグラウンドがあってこそ生まれてきたんやわ。
そんなら、きみがその商品を売る時、それを伝えないのは損やで?
きみが売ってるんは、ただのモノやない。
エピソードなんや。
想いに共感してくれる顧客は、何よりも強い。
何よりも力になってくれるんやで。
モノだけやない、その背景にあるエピソードも一緒に伝えるんや。
それが顧客の喜ぶことなんやで。
そんなベネフィットについて詳しく書いてある本がある。
ここにおいとくで。
この本にしたがって考えるだけで、しっかり顧客のベネフィットがわかるようになってる。
通勤電車でも読めるくらい、わかりやすい本や。
オススメやで。
正論をいう無職でした!
ほななー。