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有職になった

アナログ技術で中高年をつかむ!? オーディオブランド”SANSUI”の5つ【顧客志向マーケティング】

音楽、どんなふうに聴いてる?

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こにゃにゃちわ~
無職やで!
音楽、好き?
今の人やったら、iPhoneとかウォークマンとかで聴いとるやろ。
若い人はそういう聴き方が普通かもしれん。
家のコンポやスピーカーで再生する人も、少なくなってきたな。
やけど、一世代前の人らは、またちゃうんや。
1980年代のオーディオブーム。
この時代のどまんなかに生きてた人。
やっぱり、今の人らとは音楽の聴き方がちゃうで?
一口に音楽って言っても、その世代によっても全然異なってくるんやな。
オーディオブランドの”サンスイ”。
どんな商品を開発してるんやろか?




オーディオブームを経験した中高年がターゲット

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1980年ごろのオーディオブームを経験した世代が経済的にも時間的にもゆとりを持つ年代を迎えた。

日経MJ  2016/3/4 P.5 
今の40歳代やな。
この年代は、まだ結構お金がある。
ほんで、仕事も落ち着いてきて、余裕もでてきた。
ごほうびとして、自分に何か買ってあげたい。
そこで思いつくのが、オーディオや。
彼らにとってオーディオは、ワクワクドキドキ体験なんや。
日用品としては、もうあんまり必要ないかもしれんけど、嗜好品としては、欲しいもん。
渋い男になるために、嗜みが必要やからな。
そんな人らには、どうやって売ったらええんやろか?




”SANSUI(サンスイ)”の5つの【顧客志向マーケティング

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1.「オーディオ御三家」と呼ばれたサンスイ

サンスイはかつてパイオニアやトリオ(現JVCケンウッド)とともに「オーディオ御三家」と呼ばれた老舗ブランドだ。

2012年からはドウシシャがブランドを取得して商品を展開している。

日経MJ  2016/3/4 P.5 
あこがれのブランドなわけや。
自分の青春時代のあこがれ。
これは誰にでもある。
アイドルもそうやな。
友達となんやかんや話し合った思い出が、よみがえってくるんや。
そういうあこがれのブランドとして”サンスイ”があるわけやな。



2.45歳以上を主要ターゲットにした

45歳以上をターゲットに据える。

日経MJ  2016/3/4 P.5 
技術はどんどん進歩してる。
音楽についても、これは同じや。
デジタル化することによって、よりクリアな音質になった。
今はハイレゾみたいな、さらにつっこんだ品質のもんもある。
やけど、45歳以上を顧客として考えた場合、そんな最新技術はほんまに感動をよぶのか。
たしかに、ハイレゾみたいな高品質なもんを求める人もおるやろ。
やけど、オーディオブームを体験した彼らにとってのあこがれは、そこにあるやろか?
顧客志向で考えることによって、技術だけではないベネフィットが見えてくるんや。
彼らは、どんな体験を求めてるんや?



3.家で聴いてくつろげる音

「50歳以上は低音や高音を強調したとがった音にはなじみがない。家で聴いてくつろげる音を目指す」

日経MJ  2016/3/4 P.5 
提供すべきベネフィットはなんや?
どんな体験を求めてるんや?
それは、家でウイスキーでも飲みながら、ゆっくり音楽をあじわう体験ちゃうか?
ゆっくりあじわう音楽には、必ずしもクリアなサウンドは必要ないんや。
暖炉の薪の、パチパチ燃える音のような、やわらかいサウンドがええんやな。
この分野には、ソニーの新型スピーカーも進出してきてた
顧客志向で絞ることに寄って、技術やスペックだけやない、ベネフィットが見えてくるんや。



4.10万円以下の価格設定

中高年層が小遣いで買えるよう、10万円以下で販売する計画だ。

日経MJ  2016/3/4 P.5 
価格設定が絶妙や。
自分へのごほうびとして、10万円を超えると奥さんの目も怖い。
やけど、ええ年齢なんやから、3~4万のオーディオは、しょぼく感じてしまう。
やから、10万円あたりの価格設定がええんやな。
あこがれでありながら、手の届く範囲にある。
顧客の財布事情まで見えてるからこそできる、価格設定やで。



5.店頭で実際体験してもらう

店頭で消費者に音を聴いてもらう機会を増やす

日経MJ  2016/3/4 P.5 
音、っちゅうもんは体験せんと買う気がおきへん。
やけど、そこで感動させられたら、がっちりつかめるジャンルや。
音は人間の原始的な部分に近い。
「これがええ!」
って思わせたら、唯一無二になるジャンルなんや。
真空管のまったりした音。
現代的過ぎない、ゆっくりした時間が過ごせる音。
あの頃、あこがれてたような懐かしさのある見た目。
そんな体験を、実際してもらうんやな。




ハイレゾには追従しない顧客志向

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ハイレゾなどの最新技術にこだわりすぎず、顧客層を意識したものづくりでブランドの再興を狙う。

日経MJ  2016/3/4 P.5 
音楽の体験っちゅうのは、きれいな音質だけやない。
スペックだけやないんやな。
その顧客が何を求めとるんか。
欲しがってるライフスタイルを提案してあげるんや。
これはカルチュア・コンビニエンス・クラブがやってることでもある
今の時代はモノよりコトや。
商品を売っとるだけやない。
ライフスタイルっちゅう体験を売っとるんや。
そう考えたら、なんもスペックだけを追い求めんでもええやろ?
ライフスタイルには、ものすごい多様性があるんやから。
ハワイのビーチが体験できるオーディオシステム。
そんなんでもええやん?




きみの顧客はどんな人や?

どんな世代を生きて、どんなブームを体験してきた人や?
それがわかってへんと、モノは売られへんで。
どんな人が喜んでくれるんか。
どんな気持ちになるんか。
明確に顧客を設定するんや。
その人の生きてきた歴史。
年表ですら、はっきり見えるようになったとき。
そのとき初めて、その人が心から喜ぶ商品をつくることができるんや。
これはどんな商売、どんなサービスでも同じことや。
顧客志向。
これを忘れたら、それはもう商売とちゃう。
大事なことやで。

そんな顧客志向について、詳しく書いてある本がある。
ここにおいとくわ。



この本に沿って考えるだけで、しっかり顧客志向の戦略が組めるようになってる。
通勤電車でも読めるくらい、わかりやすい本や。
朝礼前にマーケティング脳にしとくんやで?
オススメや。

正論をいう無職でした!
ほななー。