AIBOの後継者!?『ロボホン』の5つのマーケティング戦略
19万8000円!?そんなん売れるんか?
こにゃにゃちわ~
無職やで!
きみはケータイ何使こうとる?
そろそろ替えたいな、っちゅうんやったら、これはどうや。
『ロボホン』、高橋智隆さんのデザインしたロボットケータイや。
間違いなくケータイとして使いもんにならん!
せやな。
実は、これは愛でるもんなんや。
キーは「愛着」や
景気が低迷してる今、機能性では売れなくなってきとる。
それはケータイだけやなく、どんな商品でも同じや。
機能性で売っとるなら、それが圧倒的やないと、市場で評価されへんのや。
そこでその裏をついてきたんが、この『ロボホン』や。
これは高橋智隆さんっちゅうロボットクリエイターの人が関わっとる。
デアゴスティーニの『ROBI』、知っとる人も多いんちゃうか?
この人のつくるロボットのおもろいとこは、その「キャラクター」や。
今回の『ロボホン』の「キャラクター」も、ちょっと生意気にしてきたみたいやで。
そこにはドラえもんみたいな、「愛着」が生まれるんや。
『ロボホン』の5つのマーケティング戦略
1.ロボットの中では最小クラス
高さ19.5センチ、重さ390グラムのサイズは会場にそろったロボットの中では最小クラス。他のロボットと比べてえらい小さいんや。
日経MJ 2016/5/16 P.6
小ざかしいのを演出するためやで。
ちっこいのんが、えらいわかったようなクチ聞いとるのん想像してみ?
なんやら、憎たらしいやら可愛らしいやら、思うんちゃうか。
ちょっと、ツンデレと似てるんかもしれんな。
2.可動部は妥協なし!
技術面からはロボホンの価格19万8000円は「かなり頑張った」といえる。逆に言うと二足歩行を諦めてモーターを半分にすれば、もっと売りやすい10万円前後の価格も可能だったはず。このモーターの数でこの値段。
日経MJ 2016/5/16 P.6
感情表現をおさえたら、「愛着」っちゅう土台が揺れてくる。
きちんと戦略どおり、しぼったらあかんとこはしぼらんかったっちゅうことやな。
好感持てるわ。
3.失敗を愛らしさに変換するんや
音声認識はかんぺきにはできへん。やからこそ、認識できへんかったときのがっかりをおこさんように、失敗したときの仕草をかわいらしくしとる。
これはテクノロジーだけ考えとったらできへんことや。
基本をつくる、外部のロボットクリエイターがいるっちゅうんが、ここで効いてくるんやな。
社内プロジェクトやったら難しいところや。
4.過剰な機能で、生意気さをだす
これは『ロボホン』を「キャラクター」としてしっかり認識しとる証拠や。プロジェクターなんか、ほんまいらん機能やで。
ポケットプロジェクター買ったほうが安いんやから。
やけど、これはプロジェクターの機能ちゃうんやな。
「プロジェクターを頭から映せるんやで、すごいやろ?」
っちゅうこの『ロボホン』のドヤ顔をつくるための機能なんやわ。
5.成功事例としてのAIBO
AIBOから10年経っとるんや。それをつなぐラインをシャープが挑んでるんやな。
これは結構年齢層高めのとこを狙ってるんやで。
じいちゃんが、このケータイもっとったら、孫に大人気になれるやろ?
そういうことや。
これは『ROBI』のターゲット顧客やな。
『ロボホン』、売れるか見ものやで!
「年内に10万台を超える」(4月のシャープの長谷川祥典・専務執行役員)今の顧客がこのシャープのアグレッシブな挑戦をどう見るか。
日経MJ 2016/5/16 P.6
盛大に大コケする可能性もあるけど、挑戦する姿勢がええやん。
シャープもあちらこちらに迷走しとったけど、ここらで企業カラーをバチンと設定してくれるやろか?
そのための試金石としてこの商品は見逃せへんで。
東急プラザ銀座で会えるで
新しくできた東急プラザ銀座。
ここに常設スペースがあるんや。
実際に使ってみることもできるから、行ってみい。
正論をいう無職でした!
ほななー