正論をいう無職

有職になった

1分でわかる『レバレッジ時間術』




【1分でわかる】
プロローグ あなたがいつも忙しい理由

原理・原則を追求すれば、簡単に解決します。

面倒くさがり屋だからこそ成功します。


1. 時間も「投資」で増やす時代


時間投資の基本は「仕組み」づくりです。

必要な同じ成果をより短い時間で上げることです。


2. 成果はスケジューリングで決まる

俯瞰し、ゴールから逆算するのです。

「時間割」をつくれば頭も体も勝手に動くようになります。

毎朝の「タスクリスト」はゴールへの最短ルートです。


3. 仕組み化・パターン化の絶大な効果

「時間割」のある生活は快適です。

「習慣化」で集中力も高まります。

「早寝早起き」から「早起き早寝」へ変えましょう。



4. 「Doing More With Less」の哲学

少ない労力でより多くの成果を」という意味です。

「人に任せる」は究極の効率化です。

ビジネスも「過去問」「合格最低点ねらい」でいきましょう。


5. 時間密度を高める「チリツモ」技術

名刺のベストな整理法は「捨てる」ことです。

自分にあった場所や時間を見つけて、それぞれの「時間割」に組み込みましょう。



エピローグ 人生という時間投資

すべては「ハワイに住む」ことからの俯瞰逆算でした。

他人のせいにしているかぎり変われません。



【10分でわかる】
プロローグ あなたがいつも忙しい理由

なくした1000万円はいくらでも取り返せますが、今ここでムダに過ごしてしまった一時間は、二度ととりかえすことができません。
世の中の多くの物事は、原理・原則的なものを追求すれば、意外に簡単に解決します。
お金に追われる生活と、お金がお金を生んでくれる生活。
同じことが、時間についてもいえます。
お金の投資と時間投資は、危機感やある程度の経験が前提になければ成功しない、という点も共通しています。
「常に時間はたっぷりある、うまく使いさえすれば」
面倒くさがり屋だから成功します。
本書で述べる考え方は、そういう人にこそ向いています。


1. 時間も「投資」で増やす時代

「何に90時間かかっているのか、20個書き出してみるといい。そのうちの10個は意味がないはずだ」
時間資産はきわめて大きな「複利」で雪だるま式に増えていきます。
何もしないでいるほうがリスクです。
時間投資の基本は「仕組み」づくりです。
まず、やりたいことの時間を「天引き」しましょう。
効率化によって増やした時間は「再投資」に回しましょう。
しかし、「再現性」を持たせなければ意味がありません。
必要な同じ成果をより短い時間で上げることです。


2. 成果はスケジューリングで決まる
レバレッジ・スケジューリングの三本柱は、「俯瞰逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」です。
俯瞰し、ゴールから逆算するのです。
「課題」がなければ「成果」もありません。
個人の「事業計画」を持ちましょう。
一ヶ月に読んだ本の数、新しく会った人の数、一つ一つのしごとにかかった時間なども数値化してみると、とても役に立ちます。
「インプット」の時間をまず天引きしましょう。
「時間割」をつくれば頭も体も勝手に動くようになります。
毎朝の「タスクリスト」はゴールへの最短ルートです。
つくったリストは、つくりっぱなしにせず常に持ち歩きましょう。
私はバスタイムには、数冊のビジネス書とともに、必ずカレンダーとタスクリストを持ち込みます。


3. 仕組み化・パターン化の絶大な効果
「時間割」のある生活は快適です。
「習慣化」で集中力も高まります。
残業せずに仕事を仕上げる「仕組み」づくりとしては、どんどん約束を入れていくことです。イヤでもそのタイムリミットに合わせて動かざるを得ないということになります。
「あいつは早く帰るヤツ」と思わせるのです。
究極的には、これが円満定時退社のベストな方法だと思います。
面倒なこと、苦手なことこそパターン化しましょう。
「仕事90分、休憩10分」で頭を活性化できます。
頭脳労働は肉体労働を違って、「もう体が動かない」といった、はっきりした疲労のメッセージがないので、自然と長時間労働になりがちです。
「早寝早起き」から「早起き早寝」へ変えましょう。
「夜はどうでもいいから朝は早く起きる」ところから始めてみればいいのです。
午後の成果を左右するのは「15分昼寝」です。
昼食を食べたら、コーヒーを一杯飲んで、オフィスの席でも喫茶店でもいいので15分だけ目をつぶりましょう。


4. 「Doing More With Less」の哲学

私のモットーは「Doing More With Less」です。
「少ない労力でより多くの成果を」という意味です。
10分の1の時間で仕上げる方法を考えましょう。
ギリギリのところまで追い詰められ、その力が発揮されるとき、ドラスティックな変化が起こって、飛躍的に成果が上がるようになるものなのです。
「人に任せる」は究極の効率化です。
自分のKSFを見つけていますか?
受験のKSFとは、まず「過去問」です。ビジネスも「過去問」と「合格最低点ねらい」でいきましょう。
ビジネスでの過去問とは、たとえば過去の事業の成功例や失敗例、あるいは上司や先輩の仕事のやり方です。
もし意思決定を求められた場面で即座に判断ができないなら、それは情報が不足しているからだと自覚して、「その場で判断をしない」という意思決定をすべきです。
そして、なぜ判断に時間がかかるのか分析をしましょう。


5. 時間密度を高める「チリツモ」技術

「節約」ではなく、あくまで「投資」です。
名刺のベストな整理法は「捨てる」ことです。
その中に重要な人の名刺があったとしても、本当に重要なら必ずまたどこかで会えると思っています。
私にとってメイン・オフィスはバスルームです。
誰でもそういう場所や時間はあるはずなので、そのような場所や時間を見つけて、それぞれの「時間割」に組み込むことをおすすめします。


エピローグ 人生という時間投資

すべては「ハワイに住む」ことからの俯瞰逆算でした。
物事にはうまくいくための原理原則があります。
ビジネススクールに行きました。実際、そのおかげで、その後の企業への道が大幅に短縮できたと思っています。
よく言われることですが、そもそも「学ぶ」の語源は「真似る」にあります。
他人のせいにしているかぎり変われません。
重要なのは、自分の時間は自分でコントロールするという意識です。



【60分で理解する】
プロローグ あなたがいつも忙しい理由

「忙しい」ことはカッコいい?
なくした1000万円はいくらでも取り返せますが、今ここでムダに過ごしてしまった一時間は、二度ととりかえすことができません。

・一時間かかっていたことを五分で
世の中の多くの物事は、原理・原則的なものを追求すれば、意外に簡単に解決する。

・時間を「消費」する人、「投資」する人
お金に追われる生活と、お金がお金を生んでくれる生活。
同じことが、時間についてもいえます。

・労働環境をめぐる二つの変化
成果を残さなければ給料をもらえないという社会は、もう目の前に迫っています。

切羽詰っている人ほど成果が上がる
お金の投資と時間投資は、危機感やある程度の経験が前提になければ成功しない、という点も共通しています。

・「忙しい」と言わない、をルールに
「常に時間はたっぷりある、うまく使いさえすれば」

・面倒くさがり屋だから成功する
本書で述べる考え方は、そういう人にこそ向いています。


1. 時間も「投資」で増やす時代

・「週九〇時間労働」の何が間違いか?
「何に90時間かかっているのか、20個書き出してみるといい。そのうちの10個は意味がないはずだ」

・「時間度外視」仕事はありえない
いかにして時間の効率を上げていくか。

・時間資産は雪だるま式に増える
時間資産はきわめて大きな「複利」で雪だるま式に増えていきます。

・何もしないでいるほうがリスク
その核は、「仕組み」をつくるために時間を使うということです。

・時間投資の基本は「仕組み」づくり
「仕組み」をつくったり、仕事の段取りを考えたり、スケジュールのつくり方を工夫したりすることで、時間資産を増やす。

・やりたいことの時間を「天引き」する
時間の「天引き」には、時間資産を増やすということのほかに、もう一つ意味があります。「締切効果」です。

・増やした時間は「再投資」に回す
お金の場合も、たとえば株の売買で上げた利益を、旅行や趣味、飲み代に使ってしまえば、それきりです。
時間投資も同じこと。

・「再現性」を持たせなければ意味が無い
日本人は、再現性のあるやり方を体系立てて考える習慣があまりなく、仕事ができる・できないといったことも、個人の資質のみに負っている部分が多く見受けられます。

・「節約」でブレイクスルーは起きない
また、やり方をしっているだけでは、「仕組み化」したことにはなりません。

・リサーチ→スクリーニング→利益確定
これは株式などの投資のノウハウと同じです。
投資のいい方法を時間に応用してみれば、意外とシンプルに考えることができるのではないかというのが、私の基本的な考え方なのです。

・新人の時間投資、経営者の時間投資
企業勤めか自営業者か、営業職か事務職か、平社員か中間管理職かといった違いによっても、時間投資の方法は違います。

・スピードだけ上げてもムダになる
必要な同じ成果をより短い時間で上げること、そのために最短ルートはどこかを考えて行動することが重要なのです。

・「ワークライフバランス」をめぐるカン違い
効率的な仕事をして成果を上げつつ、自動的に時間資産が増えるシステムをつくり、その不労所得的な時間資産によって、仕事と生活とのバランスを取っていくのが、あるべき「ワークライフバランス」だと考えています。

・モチベーションの低さこそ問題

あまりに短い、日本人の「自己投資」時間
誰にでも平等に与えられた時間を使って、より大きな成果を上げることを目指すのが、「時間にレバレッジをかける」という発想なのです。

・日本人はもはや「働き過ぎ」ではない
サービス残業など、統計に反映されない労働時間もあるので、一つのデータだけで判断するのは適当ではありませんが、海外のビジネスパーソンに接する機会の多い私の印象から言っても、日本人はけっして働きすぎではないように思います。

・低い労働生産性、その果てに・・・・・・
私はよく、社員に対して「ゆでガエル」の話をします
そうならないためにも、自分の仕事の進め方やライフスタイルを、常に時間投資の観点から見直すことが重要なのです。


2. 成果はスケジューリングで決まる

レバレッジ・スケジューリングの三本柱
「俯瞰逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」です。

・俯瞰し、ゴールから逆算する
私は、スケジュールは、俯瞰逆算スケジュールのような能動的な「アクティブ・スケジュール」と、受動的な「パッシブ・スケジュール」の二つに分けられると考えています。

・カレンダーこそベストのスケジュール帳
カレンダーなら、常に一ヶ月分を丸ごと俯瞰でき、数カ月先の予定を確認するのも簡単です。

・「課題」がなければ「成果」もない
課題(ゴール)を設定し、俯瞰逆算して、スケジュールに乗せること。
それは、成果を上げるための、最も確実で、最もシンプルな、黄金のルールなのです。

・「ランチ」「ディナー」も三ヶ月戦略で
このような見通しが立っていないと、今日はちょっと時間がアイたから会社の人間と飲みに行こう、となってしまう。

・準備期間一年弱で大学に現役合格
自分で事業を立ち上げた現在まで、カレンダーは俯瞰逆算スケジュールの必須アイテムとして、手放せません。

・個人の「事業計画」をなぜ持たないのか
まずは、月単位でスケジュールを管理することを強くおすすめします。

レバレッジ資格試験必勝法
ゴールに向けての最短距離を探すことに時間を投資すれば、実際の勉強にかかる時間を効率化し、合格という大きな成果を上げることができます。

時間家計簿でダラダラ時間をチェック
具体的にはまず、時間の使い方を、大きく四つのカテゴリーに分類します。
「インプット」「アウトプット」「生活」「プライベート」。
自分の生活パターンに気づいて、不明時間を有効に使わないといけないな、と意識するようになるだけでも、時間家計簿をつけた意味があります。

・成果を数値化して時間の「厚み」を分析
一ヶ月に読んだ本の数、新しく会った人の数、一つ一つのしごとにかかった時間などを数値化してみると、とても役に立ちます。
ただし、ここで注意してほしいのは、記録を残すこと自体に労力をかけるのは本末転倒だということです。フォーマットも不要です。

・「インプット」の時間をまず天引きせよ
ポイントは、まず「インプット」の時間を「天引き」することです。

・「時間割」をつくれば頭も体も勝手に動く
「何をするかは、その日ごと自由に決めていい」ということだと、よほど自分をきちんとコントロールできる人でなければ、何をしたらいいのか迷ったり、ダラダラと過ごす時間が多くなってしまうのではないでしょうか。

・デキる人は自分の「時間割」を持っている
時間割を決めて、ムダなことに頭も時間も割かない。

・毎朝の「タスクリスト」はゴールへの最短ルート
自分が面倒くさがり屋であることは、これまで何度もお話してきましたが、私の周囲の経営者を見ても、成功している人は、実は、かなりの割合で面倒くさがり屋です。

・成果を生み出さない「ToDoリスト」
俯瞰逆算スケジュールとは、すでにゴールが決まっていて、それに向けて何をやるかを考えるものです。

・一枚のチェックリストの大きな投資効果
紙にしてたった一枚のことですが、その投資効果は絶大です。

・出張の荷造りもチェックリストで効率化
下手をすれば2~3時間かかっていた荷造りが、30分足らずでできるようになりました。

小さなこともリストにして習慣づけ
「判断は楽しいか楽しくないかで決める」「時間とコストを比較して、費用対効果を考える」「仕組み化ができているか」「仕事を終えたら、机の上を片付ける」「水回りをきれいに洗う」「食器はすぐに洗う」「脱いだ靴は揃える」といったことまで書いてあります。

・パソコンと手書きをどう使い分けるか
どの方法が最も効率的かを実際試してみて、パソコンが便利なものはパソコン、手書きが便利なものは手書きで行なっているだけです。

つくりっぱしにせず常に持ち歩く
私はバスタイムには、数冊のビジネス書とともに、必ずカレンダーとタスクリストを持ち込みます。

・「リマインダー」機能で組織の時間を効率化
そもそも社員が会社紹介をしないのは、「紹介なんてする必要ない」「したくない」と思っているからではなく、単なる「うっかり」です。
そういう社員に「忘れるな」と叱ったところで、あまり効果はありません。


3. 仕組み化・パターン化の絶大な効果
・「時間割」のある生活は快適
毎日毎日「今日は何時に起きよう」「何時に食事をしよう」「何時に家を出よう」などと考えて行動するのでは、それだけで時間のロスです。

・「習慣化」で集中力も高まる
東京大学大学院講師の池谷裕二さんも、私が言う「パターン化」「習慣化」とほとんど同じ意味で、「ルーティンワーク化」と言っています。

・残業せずに仕事を仕上げる「仕組み」づくり
どんどん約束を入れていけば、イヤでもそのタイムリミットに合わせて動かざるを得ないということになります。

・目的は「規則正しい生活」ではない
まず「成果」というゴールありき。
そのような意識さえあれば、オフィスに出てくる時間が五分遅れようが十分遅れようが、どうでもいいことなのです。

・面倒なこと、苦手なことこそパターン化
これがストレスをためずに、処理する方法です。

時間がありすぎるから、時間がなくなる
仕事というのは、与えられた作業を終わらせることではなく、与えられた時間のなかで与えられた目的を達成することです。

・100点が必要な仕事、80点でいい仕事
私の感覚ではありますが、100点満点を求められる仕事というのは、そう多くありません。

・「あいつは早く帰るヤツ」と思わせる
究極的には、これが円満定時退社のベストな方法だと思います。

・セルフコントロールが苦手な人でも
好きなことを仕事にしているプロ野球の世界でさえ、シーズンが始まる前にはキャンプを張って強制的に練習せざるを得ない環境を整えます。

フレックスタイム制も使い方ひとつ
フレックスタイム制の「自由さ」とは、毎日を好き勝手な時間で過ごしていい自由ではなく、他人と同じパターンで仕事をしなくていい自由。

・「仕事90分、休憩10分」で頭を活性化
頭脳労働は肉体労働を違って、「もう体が動かない」といった、はっきりした疲労のメッセージがないので、自然と長時間労働になりがちです。

・ミーティングの時間も「一コマ単位」で
きわめて密度の濃い議論をすることができます。

・よい睡眠は日光を浴びて起きることから
第一は、朝、日光を浴びて起きるということです。

・「早寝早起き」から「早起き早寝」へ
「夜はどうでもいいから朝は早く起きる」ところから始めてみればいいのです。

・目覚まし時計は脳によくない
医師の吉田たかよしさんは、「朝、日の出とともに明るくなり目が覚める」ことこそ、人間本来の起床方法であると説き、「光の刺激で目覚めること」をすすめています。

・「ビフォア9」の使い方で人生が変わる
朝、1~2時間早く起きることは、人生を変えると言ってもけっしておおげさではないほど、大きな資産を生んでくれる「時間投資」なのです。

・午後の成果を左右する「15分昼寝」
昼食を食べたら、コーヒーを一杯飲んで、オフィスの席でも喫茶店でもいいので15分だけ目をつぶる。

・週末も平日と同じ時間に起きる
最大の問題は、朝寝坊によって体のリズムが壊れてしまうことです。

・暗記作業は寝る前にするのがベスト
暗記したことが夢に出てくるというのは、いわば夢の中でも勉強しているということで、「一石二鳥」感があります。

休日は「しないこと」を決めておく
それは「仕事」です。
知識労働は、肉体労働と違って、やりはじめればキリがありません。


4. 「Doing More With Less」の哲学

・モットーは「Doing More With Less」
「少ない労力でより多くの成果を」という意味です。

・10分の1の時間で仕上げる方法を考えよ
ギリギリのところまで追い詰められ、その力が発揮されるとき、ドラスティックな変化が起こって、飛躍的に成果が上がるようになるものなのです。

・「人に任せる」は究極の効率化
これは、実は多くの人が経験していることです。

・優秀な人の成果が頭打ちになる理由
なんでも自分でできるので、他人には任せられないと思い込んでしまう。
選択と集中」です。

・自分のKSFを見つけているか
受験のKSFとは、まず「過去問」です。

・ビジネスも「過去問」と「合格最低点ねらい」で
ビジネスでの過去問とは、たとえば過去の事業の成功例や失敗例、あるいは上司や先輩の仕事のやり方です。

・なぜ意思決定は即座でなければいけないか
意思決定は非常に速く、行動はじっくり段取りを組んでから。

・最悪なのは情報不足のまま迷い続けること
もし意思決定を求められた場面で即座に判断ができないなら、それは情報が不足しているからだと自覚して、「その場で判断をしない」という意思決定をすべきです。

・なぜ判断に時間がかかるのか分析を
意思決定に時間がかかるという人は、ぐずぐずと判断を先延ばししたままにするのでなく、自分がなぜ決断できないのか、その原因を分析する必要があります。


5. 時間密度を高める「チリツモ」技術

・成果を前提にした「チリツモ」効果
「節約」ではなく、あくまで「投資」。

・一冊一万円の雑誌でも全部読むな
お金は貯めることも稼ぐこともできますが、時間は取り返しがつきません。

・名刺のベストな整理法は「捨てる」こと
その中に重要な人の名刺があったとしても、本当に重要なら必ずまたどこかで会えると思っています。

・テレビはリアルタイムで見るな
時間の使い方が受動的になってしまいます。

・機器のマニュアルは必ず読む
この一連の作業にかかる時間はせいぜい一時間程度。この投資を惜しんだことでかかえる時間の負債は、一時間どころではありません。

・電車に乗らないという生き方
新人のころからタクシーを使っていました。
経済的にはきわめて厳しかったのですが、それでも通勤時間に本を読んだりレポートを書いたり、通勤中にストレスをためないことでオフィスでの仕事に集中できるメリットを考えれば、けっしてもったいないとは思いませんでした。

・特急電車の30分より各駅停車の45分
タイムマネジメントにおいて重要なのは、時間を節約することではなく、時間密度を高めることなのだということが、ここからも分かると思います。

・「30分の自分時差」が生む大きな付加価値
「自分時差」は、とても大きな付加価値をもたらしてくれます。

・都心に住むという生き方
どこに住むかということは人生の大きな選択であり、それによって仕事のスタイルも、得るものも、大きく変わってきます。

・メイン・オフィスはバスルーム
誰でもそういう場所や時間はあるはずなので、そのような場所や時間を見つけて、それぞれの「時間割」に組み込むことをおすすめします。


エピローグ 人生という時間投資

・すべては「ハワイに住む」ことからの俯瞰逆算
大学生だった当時、ハワイに住むことは、はるか彼方のゴールでした。

物事にはうまくいくための原理原則がある
実際、ビジネススクールに行ったおかげで、その後の企業への道が大幅に短縮できたと思っています。

・デキる先輩の営業に押しかけ同行
よく言われることですが、そもそも「学ぶ」の語源は「真似る」にあります。

真似するなら自分に似たタイプの人を
人に直接、話を聞く場合だけでなく、ビジネス書などを読む場合にも、そのことを念頭に置けば、どのノウハウを採り入れたらいいのかの判断がスピードアップし、成果が上がるのも速くなります。

・他人の時間を尊重する欧米人
留学時のクラスメイトに親しいドイツ人がいました。用事があったときに声をかけました。でも彼は返事をしない。もう一度声をかけると、彼はジェスチャーで「今、忙しいから後にしてくれ」と示しました
そのような場合、日本人だったらたとえどんなに忙しくても返事ぐらいはするはずです。無言でそんな仕草をしたら「失礼なやつ」と思われるだけ。
小さなことではありますが、自分の時間を守ろうとする彼の強い意思を感じて、私はちょっとしたカルチャーショックを覚えました。
「社員に会社の備品を盗ませないのと同様に、同僚の時間を奪ってもなんとも思わないような社員をのさばらせてはいけない」

相手の時間を邪魔することに鈍感な日本人
他人の時間を尊重することも、大事な時間投資と言えるのです。

・もし「ルイ・ヴィトン」を知らなかったら
自分が今までにやってきた仕事や、新聞・雑誌などで紹介されたときの記事をあらかじめファイルなどにまとめておいて、それを相手に渡せば、最初の自己紹介にかかる時間はぐっと短くなり、しかも口頭で伝えるよりもずっと密度の濃い情報を伝達することができます。

・時間投資の強力ツール「パーソナルブランディング
短い時間で最大の成果を上げる、時間投資の非常に強力なツールと言えます。

・他人のせいにしているかぎり変われない
重要なのは、自分の時間は自分でコントロールするという意識。



【書評】

時間は節約するのではなく投資するするもの。株式投資の観点から見た時間の扱い方の本である。
原理原則を理解することで、それを使える。利用できる。活用できる。
確かに日々の仕事は忙しい。わたしたちは毎日追われている。そんな原理原則を理解するような座学の時間はとれないだろう。
だからといって、その忙しい毎日を忙しいまま過ごしてしまうのは惜しいことではないか。あなたが楽になる可能性を、そこで放棄してしまうことにならないか。
保証しよう。
原理原則を理解すれば、頭はスッキリし、生きる意欲がわいてくる。井戸から水を汲み上げるように、モチベーションを自分の手で汲み上げることができるようになる。
そのモチベーションを燃料にして、仕事に取り組む。そうすると、毎日のストレスで凝り固まったその肩は、自然とほぐれてくるのだ。
必要なのは、ちょっとした時間だけ。本を読み、「いいな」と感じるところに線を引いていく。それだけだ。
友達のフェイスブックに「いいね!」をつけるのと同じことだ。そんなに難しいことではない。
読むことによって、原理原則が見えてくる。世の中の動きの仕組みが見えてくる。
仕組みが見えてくれば、あとはそれを活用するだけだ。
新しい世界を開こう。
本はいつもあなたに新しい世界を見せてくれる。
希望のドアなのだ。